今回解説するのは
サーモンランにおける「ヘルプ」の活用方法です。
サーモンランでデスしたときに十字キーの上を押すと出せる「ヘルプ」。
マップが表示されないサーモンランでは、「ヘルプ」は戦況を把握できる重要な手段です。
にもかかわらず、初心者~中級者には全然ヘルプしない人がいます。
また、一回だけヘルプして終わりにしてしまう人も。
でも、「ヘルプ」の出し方って難しいよね。
あんまり押し過ぎても迷惑じゃない?
「ヘルプ」を出したからといって必ず助けてもらえるわけではありませんが、生存できる確率は上がります。
サーモンランの野良プレイでクリア率を上げたいのなら、「ヘルプ」の使い方を考えましょう。
- やられているのに味方が気付いてくれない
- ヘルプを出してもなかなか助けてもらえない
- 早く戦線に復帰してシャケをシバきたい
叫べ!
やられた瞬間「ヘルプ!」
やられちゃった~。
けどまあ、そのうち助けてくれるだろうし、大丈夫だよね!
大丈夫じゃないから。
黙って待ってないでとっととヘルプ出せ!
サーモンランでよくあるのが、「仲間がどこにいるか分からなくなる」ことです。
当たり前ですが、ウキワ状態の仲間が増えるほど、そしてウキワでいる時間が長くなればなるほど、バイトの失敗率が上がります。
もちろん死なないのが一番ですが、ランクが上がれば敵も大量に出現するのでずっとデス0で通すのは困難です。
ある程度のデスは仕方ないとして、大事なのがとっとと戦線に復帰すること。
しかしサーモンランでは、ナワバリバトルやバンカラマッチと違って自力では復活できません。
WAVE中に起きるには、仲間のインクが必須です。
となれば基本的に、インクが届く範囲へ仲間に来てもらうか、自分が近寄るかする必要があります。
この辺にいればそのうち来るでしょ?
通りがかりにでも適当に起こしてもらえばよくない?
だから、ヘルプを出せと言うのに!
常に全員の居場所を把握していると思うなよ!
画面左上のアイコンを見れば、「誰かが」「どこかで」デスしたことは分かります。
また、頑張って周囲を見渡せば壁ごしでもプレイヤー名が表示されますが……。
「どの武器を誰が持っているか」なんて、覚えてないのですよ。
そして、1人ウキワ化しているということは、そいつが片付けるべき敵が全部のさばっているということです。
こっちの戦力は25%ダウンしている上に、敵の戦力はどんどん増え続けます。
シャケの種類にもよりますが、タワーやカタパッドが複数出たりハシラやコウモリでアメが降り続けてたりした日には、保身だけで精いっぱいです。
何とか隙を見つけてインク投げることはできても、悠長に探しているヒマなんてありません。
- やられた瞬間の「ヘルプ!」で戦況報告をしよう
-
こんな風になるかも?
- 隣がやられた!……ということは、そこのシャケが全部こっちに来る?
- あっちには金イクラがあったはずだけど、もしかして納品数足りなくなる?
- ちょっと遠いけど、ボムなら届きそうだからインク回復しなきゃ!
- 3人目が死んだ! ヤバい! とりあえず1回ナイスダマ投げよう!
ウキワ化した瞬間「ヘルプ!」
でも、ヒトガタじゃなくてウキワなら分かりそうなものだけど?
ウキワしかなければね!
ウキワはとても小さいのです。
コジャケだけならともかく、ドスコイやオオモノシャケが間に入っていたら、近くでも見えません。
そして必死で敵を倒しているときやインクが足りずに逃げているときに、どこにいるか分からないウキワを探せる余裕なんてあるわけないじゃないですか。
「✕アイコン」も出ていますが、そんなものシャケやらコウモリやらに紛れます。
だから、「ヘルプ!」を出して「ここにいるよ!」とアピールする必要があるのです。
ウキワ化した後の「ヘルプ!」には、音声が伴います。
イカ語のはずなので正確には何て言っているか分かりませんが、人にも「ヘルプ~!」っぽく聞こえるあれです。
サーモンランを何度もプレイして何度も「ヘルプ!」を聞いていれば、何となく聞き分けられるようになりますよね。
それに画面上にも矢印で「ヘルプ!」を出しているプレイヤーの方向が表示されるので、気付きやすくなります。
- ウキワ化した瞬間の「ヘルプ!」で聴覚からの戦況報告もしよう
-
こんな風になるかも?
- 向こうが落ちたってことは……テッキュウが残っているのでは?
- そこでやられたのなら、このヘビを倒してはもらえないかな?
- オッケー! そこなら射線通るから移動しなくてもいいね!
- ここはちょっと余裕あるし、途中で道作りながらあっち行って起こそう!
起きられるまで定期的に「ヘルプ!」
とりあえずヘルプ出したよ!
あんまり押してもしつこいし、1回出せば十分だよね?
全然足りない。
救助されるまで、何度でもヘルプ出せ!
通常だとヘルプを出せば近くにいる人が助けに向かいますが、ヘルプに気付いてなかったり敵に追われてそれどころじゃなかったりすると、起こさないまま遠ざかってしまいます。
そして「ヘルプ」は表示されますが、「起きたよ!」の表示はありません。
そのため、スプラトゥーンの野良プレイでよくある「きっと誰かがやるだろう」の精神で全滅への道が開かれます。
ウキワになっているときは、ちゃんと起きられるまで「ヘルプ!」と叫んで存在をアピールしましょう。
- 起きられるまで定期的に「ヘルプ!」して現状を報告しよう
-
こんな風になるかも?
- さっきヘルプって出てたけど、もう起き……てない! しょうがないから私が行く!
- あれっ? あっちに一人いなかったっけ? え? どこ?
- このルートなら間に合いそうだし、ちょっと行っとくかな?
- あの場所ならトリプルトルネード届くはず! 1個はあっちに投げとこう!
- ヘビの向こうだけど、サメライドで突っ切ればちょうど起こせる! GO!
動け!
ヘルプを出したら味方の近くへ!
ヘルプ出したよ~!
後は来てくれるのを大人しく待つね!
「ヘ~ルプ~」じゃねえわ。
ちゃっちゃか来いや!
よくいるのが、「ヘルプ」は出すけど全っ然動こうとしないウキワ。
ヘルプは大事です。
連打も大事です。
でも「そこは無理!」ってなるケースは珍しくありません。
そもそも「イカちゃんがデスする」ということは、周囲に「キルしたシャケがいる」ということです。
1匹なら問題ありませんが、大体ザコシャケが大量に湧いています。
へたすると、オオモノシャケが4体5体とか固まっているのです。
ザコシャケがヘビと一緒にわらわらと向かってきていて、しかも中間地点にナベブタ。
カタパッドにロックオンされた! って、逆にはテッキュウもいるんかい!
って状況で、そっち、行けると思います?
でもほら、バクダン倒してくれれば飛び散るインクでついでに復活できるよ?
だ・か・ら!
そのバクダンに届かないっつってんでしょ!
ヘビやカタパッドにロックオンされたら、とりあえずその場を離れなければなりません。
さらに、テッキュウやタワーまで湧かれたら中級者にとってもう地獄。
下がって避けてジャンプして……。
誰か! あれを! あれを何とかして! アメまで降ってきたー!? うご、動けない! ……ヘルプ~……。
ってなりますよね。
いったん離れて体勢を立て直しつつ、ヘビとザコシャケを処理するだけでも大変です。
さらに言うなら、他のオオモノシャケがいなくたってナベブタ向こうのバクダンは面倒。
うっかりすると、助けるどころかこっちがウキワになりかねません。
目の前のシャケどもを全部片して起こす手間と時間と危険を考えたら、別の場所へ移動して金イクラ集めたほうが安全で早いこともあります。
なので何度も「助けに来て!」言ってるのに誰も来ないときは、待機場所がまずい可能性を考えましょう。
というか、その場待機じゃなくて近くの味方に向かって移動するのが基本です。
- よくあるダメなパターン
-
大体助けてもらえない
- 海岸付近でずっと待っていられても無理!
- 柱の上まで登って行くわけないでしょ!
- ナベブタの下でバリアに守られてたらインクが届かない!
- シャケの魚肉バリアで近付けないよ!
味方が近くにいないならコンテナへ!
近付くって言っても、味方どこ?
こっちが分からないときは、大体向こうも分からないから。
とりあえず、コンテナ付近へGO!
ウキワのときは無敵なので、これ以上シャケに殴られたり海へ突き落されたりする心配はありません。
自分で海に落ちた場合はタイムロスしますが。
そのため、落ち着いて周囲を見渡せば、だいたい近くに誰かを見付けることができます。
ただ、その味方が遠ざかっていくことや、シャケや段差が邪魔して距離感が掴めないことってありますよね。
どう見ても対岸にいるときとか。
ちょろっと動いただけで起こしてもらえなさそうなときは、ひとまずコンテナへ向かいましょう。
サーモンランは、金イクラを納品するゲームです。
よほど納品数に余裕があって、かつ戦況が端っこで地獄になっていない限り、必ず誰かがイクラを納めにやってきます。
なので、近場に起こしてくれそうな味方がいないなら、最短距離でコンテナへ向かうことが戦線復帰のコツです。
後、基本的に金イクラを見ても寄り道はしないようにしましょうね。
- コンテナ付近にいれば、見付けてもらえる
-
こんな風になるかも?
- さっきヘルプ出てたけど、どこにもいない! あ、コンテナ横でジャンプしてる。
- とりあえず納品数ヤバいからコンテナへ……通り道にいた!
- ヘルプ出てるけど遠すぎて無理……そのルート動いてるなら合流できそう!
撃ちやすい場所へ移動しよう!
あ! 味方いた!
撃って撃って! もうちょっと右だよ!
「右だよ!」じゃなくて。
そこは、壁が、シャケが、邪魔なの!
味方と合流できたからといって、ただ受け身で待っているだけなのは時間の無駄です。
イカちゃんのブキには「射線」というものがあります。
そして、ほとんどのブキは壁やコンテナ、シャケを貫通しません。
なので壁にピッタリとくっついた状態やコンテナの後ろにいる状態だと、味方は下段に下りたり撃ちやすい場所へ回り込んだりする必要があるのです。
余裕があれば手間をかけてくれますが、追われながらだと「そこは無理!」ってなって見捨てられます。
また、ウキワ時の無敵状態を利用してヘビの胴体と一緒に移動するのはいいですが、そこは絶対にインクが届かない&近付けない場所であることも覚えておきましょう。
ヘビにタゲられているイカに向かってヘビと一緒に移動しても、まず救出は無理です。
一生懸命逃げている側からすると、そこから「ヘルプ!」ってされても「届くか!」ってなりますよね。
横にズレるか尻尾付近に移動して、別のイカに助けてもらいましょう。
ちなみに、比較的冷静なイカだとコンテナなどをぐるっと回って、自分で自分を追ってるヘビの尻尾を撃破するついでに撃ってくれます。
- 発見されてすぐに助けてもらうために
-
自分でもできること
- 頭上からインクが降ってきたら、そのインクが落ちた辺りまで移動する
- 壁際に寄らず、見通しのよい場所へ移動する
- 味方を確認したら敵の中から抜ける
インクのおこぼれにあずかろう!
味方の近くに来たけど、すっごいシャケに囲まれてる!
こっちを起こすヒマあるかな?
そんなときは、シャケの中に突っ込めばOK!
基本的に、ウキワから復活する際は仲間からインクを当ててもらいますよね。
しかし直接撃ってもらう以外にも、攻撃の余波をくらうことで復活することが可能です。
スペシャルウェポンのように広範囲へインクをまき散らす攻撃でなくても、こぼれるインクをちょっとずつ浴びれば十分に起きられます。
またウキワからの復活直後は、ごく短時間ではあるものの無敵状態です。
インクも満タンなので、シャケが多すぎる場合はその場にボムを置いたり周囲を掃討したりすれば、味方も危機を脱せられます。
「味方が囲まれていて余裕がなさそう」と思うときは、シャケに紛れてインクを浴びてしまいましょう。
また、オオモノシャケのいくつかは倒される際に周囲へ「イカ側のインク」をまき散らします。
分かりやすいのが、バクダン。
なので、もうすぐ倒されそうなオオモノの脇へ寄るのも復活への近道です。
後、うっかりしがちなのが「メガホンレーザー5.1ch.」のレーザー。
あれのロックオン対象は発動者の視線に依存するため、地面で待っていても頭上を素通りするケースが珍しくありません。
高さによってはジャンプすれば届くので、頑張って追いかけましょう。
- 味方に撃ってもらうだけでなく、自分から当たりに行こう!
-
自分でもできること
- 倒せそうなバクダンのそばに行く
- 投げてくれたボムの効果範囲に入る
- メガホンレーザー5.1chのレーザーにジャンプしてぶつかる
- ナイスダマ・トリプルトルネード・サメライドの攻撃範囲内に移動する
- ジェットパックの真下に噴射されるインクを被りに行く
- ホップソナーの波へ体当たりする
- 転がるカニタンクに踏んでもらう
その辺の金イクラはあきらめて!
でもここ、金イクラいっぱいあるんだよね。
全部納品したいな!
遠くの金イクラより、近くの金イクラ!
いいから早く戻って!
海岸付近のデスでよくあるのが、大量の「マズイクラ」を諦められず味方を呼び寄せようとすること。
本来ならもっとコンテナ付近で倒すべきなのに、湧き直後のオオモノシャケをつい倒しまくったことによる弊害です。
サーモンランでは、イクラの落ち場所によって「ウマイクラ」と「マズイクラ」なる呼び方が存在します。
「ウマイクラ」とは、コンテナ付近に落とされた即納品可能なイクラのことです。
ランクが上がっていくと、モグラやテッパンなどをコンテナ付近まで誘導している人が増えますよね。
あれは、往復する手間やイクラ投げに使うインクを節約できるからです。
一方「マズイクラ」とは、海岸付近や壁の向こうに落ちてしまったイクラのことです。
もったいないし、みんなで投げて運べば大分はかどるよ!
その6つを運ぶ間にコンテナ周りが地獄になるから、戻って!
場所にもよりますが、海岸付近に落ちたイクラを取りに行くくらいなら、コンテナ付近で別のオオモノシャケを倒したほうが早く、かつ確実に納品できます。
また対岸にシャケが湧いた場合、中間地点に当たるコンテナ付近がシャケだらけになって結局納品できないことも。
低ランク帯の場合はオオモノ自体の湧きが少ないので、海岸付近のイクラも集めないと納品数が不足しがちです。
でもランクが上がると「イクラは余っているのに、納品し切れない!」といったケースが増えます。
この辺は今いるランク帯と残り時間によっても多少判断が変わりますが、基本的に海岸付近で散らばっているイクラは放っておきましょう。
と言うか、ウキワ状態でいるときに海岸付近へ味方を呼び寄せるとか、戦犯ものです。
4人で処理すべき量のシャケを3人で処理しているのに、さらに戦力分断させて各個撃破を誘ってどうするんですか。
近場にイクラがあるにしても、まずは戦線復帰を優先させるべきです。
- 金イクラに目が眩むと全滅や時間切れを招く
-
よくあるパターン
- 海岸で粘っていたら起こしに来てくれたが、残った2人がコンテナ付近でやられてそのまま全滅した
- せっかく海岸まで起こしに来てくれたのに、金イクラを拾いに移動したせいで見付けてもらうのに時間がかかった
- 海岸まで起こしに来てもらって一緒にイクラを運んだけれど、時間切れになった
- 海岸で待ってたけれど、コンテナ付近でイクラが大量に落ちたので誰も来ずそのままWAVEが終わった
動くな!
動けって言ったじゃん!
それは味方に撃ってもらいやすい場所へ、って意味。
インクを避けてどうするの!
味方が見付けてくれて、こっちに向かってインクを撃ち出したときは一旦止まりましょう。
たまにいるんです。
ずっとジャンプしたり、左右にフラフラしたりするウキワ。
本人は「インクに当たりに行ってるつもり」なんでしょうけれど、はっきり言ってそれは逆効果です。
メガホンレーザー5.1ch目がけてジャンプしたり、ジェットパックの噴出インクに合わせて調整したりするのは構いません。
しかし、イカちゃんの「ブキから撃たれるインク」は、じっとしていたほうが当たります。
皆さんも経験があると思いますが、一度撃ってインクがヒットしなかった場合、ちょっとずつ位置や角度を調整して照準を合わせますよね。
でもそこでウキワがちょろちょろすると、合う照準も合わなくなるんですよ。
特に、リッターとかの射線が細いブキは結構大変です。
そこは動画の人みたいに、さくっと当ててよ!
あれはだいたい上級者。
初級~中級者にそんな神業を求めてはいけません!
あと、お互いの通信状況によっては微妙なラグが発生してるケースがあるので、なおさらです。
もう1つ、気を付けるべきなのが「近付きすぎない」こと。
ブキによっては、真下の塗りがとっても苦手です。
なので足元に纏わり付かれると、何回撃っても全然インクが当たりません。
しかも行動を阻害するので、横や後ろから迫るシャケを避けたいのに身動きできずどつかれます。
マジで、邪魔。
味方がこっちを向いて下がりながら撃っているときは、大体近すぎるからです。
明らかにインクが届いていないなら味方に向かって近付くのは構いませんが、攻撃範囲内にいる場合はじっとしてましょう。
- いったん止まったほうが、インクが当たりやすい
-
インクへ当たるには
- 味方が明確に起こそうとしていて攻撃範囲内にいるときは、ジャンプしない。左右移動もしない
- 味方からウキワ2~3個分は離れていると、照準を合わせやすい
- ウキワ周辺に線が伸びているときは、チャージャー系が照準を合わせようとしている
- 転がってきたボムには突撃していい
おわりに
サーモンラン:ヘルプの心得|叫べ!動け!そして動くな!を紹介しました。
YouTubeなどに動画を投稿している人の動きを見ると、味方がヘルプを出さなくてもすぐにデスした仲間を起こします。
しかし、それは画面全体をしっかりと把握しながら動ける上級者だからです。
初級~中級者に、上級者と同じ状況把握能力と判断と動きを求めてはいけません。
自分が生き延びるだけで必死なイカも、ヘルプがあれば戦況の悪化に気づけます。
「やられたらヘルプ」「助けられるまでヘルプ」を心がけ、インクに当たりやすい場所に陣取ることが大切です。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。