Dropboxは、インターネット上でファイルの保管・共有ができるオンラインストレージのひとつです。
無料版でも2Gまでのデータを保管できるため、ちょっとしたデータのバックアップに利用しようと考える人も多いのではないでしょうか。
ここで、Dropbox初心者がうっかりやらかすミスが、PCデータの丸ごとバックアップ状態です。
最初に利用登録する段階で、データのバックアップを取るファイルの選択を迫られますよね。

このチェックボックスを外し忘れると、PC内のあらゆるファイルを同期してしまうのです。
そして登録が終わった瞬間、ものすごい勢いでデータのアップロードが始まり、あっという間にストレージの容量が満杯になってしまいます。
そして困ったことに、サーバー側で同期中のファイルを削除すると、デスクトップ側のファイルやアプリも削除されてしまうのです。
そこで今回は、ドロップボックスに登録したら、うっかりデスクトップから何から丸ごと同期されてしまった場合の対処法について紹介します。
実行中のアップロードを一時停止する
まずは、現在アップロードされ続けているファイルを止めることが先決です。
Dropboxへのバックアップ機能を無効にしても、すでに同期が始まったファイルは一時停止しなければアップロード作業を続けます。
PC画面の右下にある、システムトレイ(タスクトレイ)から、Dropboxのアイコンをクリックしましょう。

箱のアイコンをクリックすると、Dropboxのウィンドウが開き、現在の進行状況などが表示されます。

ウィンドウ内にある「同期を一時停止」をクリックすると、ファイルのアップロードを中止することが可能です。
「同期を一時停止」が見当たらない場合は、「最新の状態」にカーソルを合わせるとそこが「同期を一時停止」ボタンに変化します。

なお、バージョンによって表示位置などが異なりますが、一時停止の方法は基本的に同じです。
ファイルのアップロードを続けたい場合は、もう一度「同期を一時停止」をクリックすれば再開されます。
Dropboxのデスクトップアプリがない場合
Dropboxの同期を一時停止したり、バックアップ機能を無効にするためには、デスクトップアプリから操作する必要があります。
デスクトップやタスクトレイ、スタートメニューにDropboxのアプリがない場合は、改めてインストールし直しましょう。
Dropboxのバックアップ機能を無効にする
Dropboxの同期を一時停止し、ファイルのアップロードを止めたら、Dropboxのバックアップ機能を無効にします。
画面右下のタスクトレイからDropboxのアイコンをクリックし、ミニウィンドウを表示します。
ウィンドウ右上のアイコンをクリックしてメニューを開き、基本設定を選択しましょう。

デスクトップアプリからは、左下のアカウントをクリック→「基本設定」でOKです。

メニューの中から「バックアップ」→「設定」をクリックします。

すると、Dropboxにバックアップするフォルダを選択する画面が表示されます。

チェックボックスをクリックして全てのチェックを外し、保存しましょう。
なお、バックアップ機能を無効にした後に確認のためもう一度設定画面を開くと、なぜかチェックが入ったままの画面が表示されます。
このとき、同じようにチェックを外してみて「設定」の部分がグレー(選択不可)になっていれば、機能は無効になっているので心配ありません。

「後で」もしくは右上の「✕」をクリックしてウィンドウを閉じましょう。
これで、Dropboxのバックアップ機能が無効となりました。
設定画面が真っ白なときは一旦終了する
Dropboxの機能を変更した直後にもう一度同じ画面を開くと、真っ白なウィンドウが表示されることがあります。
そのような場合は、少し時間を置いてから改めて操作をするか、アプリケーションを一旦終了しましょう。

アプリを一度終わらせてから再起動すると、操作が可能となります。
DropboxのサーバーからMyPCフォルダを削除する
Dropboxのバックアップ機能を無効にしたら、サーバー側のMyPCフォルダを削除できるようになります。
Dropboxのホーム画面から、削除したいファイルにチェックを入れて削除を選択しましょう。

必要なフォルダを間違えて削除してしまった場合は、「30日以内&完全に削除していない」状態であれば復元可能です。
不安なときは、なくなっても支障が出ないファイルを使って確認することをおすすめします。
バックアップされているファイル名と、PCに残っているファイル名は同じです。
そのため、双方のファイルを照らし合わせれば、どこに何があるか確認することができます。
このとき確認するのは、Dropboxのデスクトップアプリの中身ではなく、PC自体のファイルです。
スタートメニューなどから「PC」→「ドキュメント」などを選択し、検証用のファイルを開きましょう。
まず、Dropbox側のファイルを1つ削除して、PC側のファイルが消えていないかを確認します。
念のため、PC側のファイルをクリックして、完全な状態で残っている&開けるかを確かめてください。
万が一PC側のファイルが消えていた場合は、「削除したファイル」→「目当てのファイル」→「復元」で復活可能です。

ここでファイルが消えてしまう場合は、Dropboxのバックアップ機能が無効になっているか、もう一度確認しましょう。
PC側のファイルが無事に残っているようなら、Dropbox側で「削除したファイル」→「検証用のファイル」→「完全に削除」を選択します。

Dropbox側のファイルを完全に削除しても、PC側のファイルが残っていれば成功です。
後は、Dropbox側のサーバーからいらないファイル&フォルダを削除すればOK。
直接「My PCフォルダ」が削除できない場合は、「デスクトップ」や「ドキュメント」などの階層が下のフォルダから消していけば大丈夫でした。
それでも不安な場合は、同期されてしまった分のフォルダやファイルをまるっと別の場所にコピーして取っておくといいですよ。
個別にファイルをバックアップしたいときは?
個別にファイルをバックアップしたいときは、手作業でアップロードします。
Dropboxのサーバーを開いて、任意の場所にファイル・フォルダをドラッグ&ドロップで放り込みましょう。

新しくフォルダを作りたい場合は、「+作成」→新しいフォルダで作成可能です。
このとき、元のフォルダ内→デスクトップアプリへフォルダ・ファイルの操作を行うと、PC内のデータ自体がDropboxのフォルダに移動します。
PC側のデータを元の場所にも残しておきたいときは、サーバーに直接アップロードするか、コピーしたデータを移せば大丈夫です。
サーバーだけにファイルを残したいときは?
Dropboxのサーバー側だけにファイルを残したいときは、基本設定から選択型同期の変更を行いましょう。
Dropboxのサーバーにバックアップファイルを作成すると、同期している端末側のDropboxファイルにも、同じデータファイルが作成されます。
つまり、個別にファイルをアップロードしてバックアップすると、最大3カ所に同じデータが保管されることになるのです。
- PCにもともとあったデータ
- Dropboxのサーバーにアップロードしたデータ
- Dropboxのサーバーからオフライン用にPCへダウンロードされたデータ
この場合、1は別のファイルと見なされるため、移動したり削除したりできます。
しかし、2と3は連動するので削除するわけにはいかず、このままでは無駄にPC側の容量を食います。
3のデータが要らない場合は、以下の手順で同期を解除しましょう。
- Step1画面右下のタスクトレイからDropboxのアイコンをクリック
- Step2ウィンドウ右上のアイコンをクリックしてメニューを開く
- Step3基本設定を開く
- Step4同期→選択型同期をクリック
- Step5同期を解除したいフォルダのチェックボックスを外す
- Step6更新をクリックする
- Step7OKをクリックするタイトル


デスクトップアプリからは、左下のアカウントをクリック→「基本設定」から同じ操作ができます。
これで、PC側のローカルフォルダからはファイルのデータが削除され、サーバー上にだけ保管された状態になりました。
Dropboxの容量を増やす方法
DropboxのBasicプランでは、サーバーに保管できる容量が2GBまでしかありません。
何をバックアップするかにもよりますが、これでは足りないと感じる人もいますよね。
Dropboxの容量を増やす手っ取り早い方法は、有料版にアップグレードすることです。
しかし、無料版のままでも最大で16GBまで増やすことできますよ。
チェックリストのステップを5つ完了すると250MB増やせる
Dropboxのチュートリアルを5つ完了することで、250MBのボーナスがもらえます。
Dropboxのサーバーにアクセスしたら、画面右上のアイコンをクリック→「設定」を開きます。
アカウントのせってページが開いたら、「プラン」を下までスクロールし、チェックリストをクリックしてください。

提示されたチュートリアルを5つ完了すれば、容量を250MB増やすことができます。
友達を招待すると最大で16GB増やせる
Dropboxに友達を招待すれば、1人招待するごとに500MBのボーナスがもらえます。
前項と同じ方法で、チェックリストを開いたら、「Dropboxに友達を招待する」を選択します。

友達招待用のページが開くので、そこから任意の相手へ招待メールを送信してください。
招待メールを受け取った相手がDropboxに会員登録し、アプリをインストールするとお互いに500MBのボーナスが付与されます。
計32人の招待に成功すれば、最大で16GBもらうことが可能です。

複数人で使用することがわかっていれば、最初に代表者が登録してから順次招待を送ることで一気に容量を増やせますね。
どうしても足りなければアップグレードする
チェックリスト分でもらえるボーナスの容量は誰でも増やせます。
しかし、Dropbox未使用の友達を32人も探して招待するとなると、結構無理がありますよね。
Dropboxでは、無料で使用できるBasicプラン以外にも、個人向け・家族向け・企業向けに月額制の有料プランを設けています。
個人で使用していてBasicだとちょっと物足りないな、と思う場合はDropbox Plusがおすすめです。
ちなみに、ソースネクストで3年分をまとめて契約すると、公式サイトから申し込んだ場合よりも安く契約できることが多いですよ。
各プランの概要と主な特徴は下記のとおりです。
個人・家族向け | |||
料金プラン | Basic | Plus | Family |
ユーザーの上限 | 1人 | 1人 | 6人 |
使用端末の上限 | 3台 | 無制限 | 無制限 |
料金 | 無料 | ¥1,200/月 | ¥2,000/月 |
データ容量 | 2GB | 2TB(2,000GB) | 2TB(2,000GB) |
特徴 |
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企業向け | |||
料金プラン | Professional | Standard | Advanced |
ユーザーの上限 | 1人 | 3人~ | 3人~ |
使用端末の上限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
料金 | ¥2,000/月 | ¥3,750/月 | ¥6,000/月 |
データ容量 | 3 TB(3,000 GB | 5 TB(5,000 GB) | 暗号化された容量を 必要に応じて追加 |
特徴 |
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Dropboxには、上記以外にもさまざまな機能が搭載されています。
ひとまずは無料のBasicプランで操作に慣れてから、徐々にグレードアップしてみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回は、Dropbox利用初心者がやりがちな、PCのデスクトップ丸ごと同期への対策をご紹介しました。
利用登録の際にうっかりチェックボックスを外し忘れた場合は、ひとまずサーバーへのアップロードを停止します。
そして、基本設定からバックアップを無効にしたのち、サーバーにアップされてしまった余計なファイルを削除しましょう。
サーバー側にだけバックアップデータを残して、PC側から余分なデータを削除する場合は、選択型同期の設定を変更すればOKです。
無料プランのままでも、友達を招待することで最大16GBまで容量を増やせます。
それでも足りない場合は、有料プランを検討してみてはいかがでしょうか。
長期間使う予定があるなら、ソースネクスト経由の3年契約がお得でおすすめです。