- 在宅ワーク・テレワークで気が散ってしまう
- 仕事に集中できる環境を作りたい
お家で仕事してると、全然集中できない!
何とか仕事モードになれる方法ってないのかな?
場所や時間に縛られることなく、自由に働けるのが在宅ワークの魅力です。
勤務時間を好きに決められる反面、仕事に集中し切れずに無駄な時間を過ごしてしまうことも。
かといって、勤務時間が決まっているタイプのテレワークならすっぱり気分を切り替えられるかと言うと、そうでもないですよね。
仕事に集中したいなら、集中しやすい環境づくりも大切です。
今回は、仕事に集中しやすくなるお部屋づくりのポイントを紹介します。
在宅ワークで集中できない原因
「通勤時間が要らない」
「周りを気にしなくていい」
「家事や育児・介護と両立しやすい」
など、自宅で仕事する在宅ワークやテレワークには、多くのメリットがあります。
しかし、オフィスへ出勤するより効率的に働ける人がいる一方で、在宅勤務ならではの悩みを抱える人も少なくありません。
それは、集中のしにくさ。
まずは、在宅ワークで集中できなくなる原因を考えてみましょう。
自己管理が雑になる
上司や同僚の目を気にしなくていい環境は、どうしても気が緩みがちになります。
「ちょっとぐらいならバレないから……」と、ついサボってしまったりしませんか?
ちょっと休憩のつもりでスマホ見てたら30分経ってた!
他にも、仮眠のつもりでガッツリ寝てしまったり、かわいいペットの誘惑に負けてしまったりなんて人もいますよね。
サボった分だけ仕事は溜まっていくので、当然後がツラくなります。
下手すると、昼サボる→夜やる→寝不足になる→昼サボるの悪循環に陥りかねません。
在宅ワークの利点を丸ごと消していますね。
雑音が耳に入って気が散る
集中したいときほど気になってしまうのが、周囲の雑音です。
特に、家族と同居している人は大変ですよね。
包丁や鍋の音ってこんなに響いてたんだ……。
てか、トイレ行くならもっと静かにして!
無茶言わないで下さい。
まして子どもが小さければ、こちらの言うことなどなんのその。
家族全員がテレワークをしていても、うっかりWeb会議でもしようものなら一気に騒音と化してしまいます。
よっぽど広い家や、防音機能に優れている家でない限り、周りの音を完全に消すことはできません。
余計なものが目に入って気が散る
仕事スペースの乱雑さは、集中力を削ぐ大きな要因になります。
人間の視野は結構広く、意識的に見ていないものでも脳は認識しているのです。
片目の水平方向では、耳側に約90~100度、鼻側に約60度、上下方向では、上側に約60度、下側に約70度と言われています。
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そのため、視界のどこかにうっかりスマホが見えたり、テレビ画面が見えたりしたら、思考の一部が持って行かれても仕方ありません。
一番いいのが仕事専用の部屋を確保することですが……。
うちがそんなに広いわけないじゃない!
まあ、だいたいそうですよね。
都合よく空き部屋があるほうが珍しいですよね。
また、仕事用に新しく机や椅子を入れたいけど、すぐにスペースを作るのは難しい、という人も多いでしょう。
オン・オフの切り替えができない
仕事とプライベートで同じ空間を共有することで気分のオン・オフをしにくくなるのが、在宅ワークの欠点でもあります。
外出着に着替えて車や電車に乗り、職場へ赴くというのは、それだけで気分の切り替えに有効です。
しかし、在宅ワークでは自宅から出る必要がなく、何なら着替える必要すらありません。
しかも、始業の合図や周囲から急かされることもないため、仕事とプライベートの線引きが曖昧になりがちです。
もうちょっとだけ……あと5分したら始めるから。
それ、さっきも言いませんでした?
オン・オフが切り替えられなくなると仕事が滞りやすくなり、終業予定を過ぎても働くことに。
仕事をしている時間自体は短いはずなのに、休日なしで働いているような状態に陥りかねません。
運動不足で集中できない
在宅ワークを選択すると、運動不足が加速しがちです。
会社でも自宅でも同じデスクワークだからと、舐めてはいけません。
運動強度自体は少ないかもしれませんが、出社する必要があれば1日に1時間程度は身体を動かせます。
しかし、ずーっと自宅にいると、驚くほど身体を動かさずに暮らせてしまう人がほとんどです。
しかも、買い置きのお菓子はいつでも食べられる。
家事をしているから、多少の運動にはなってるよね!
以前はしていなかったの?
……してた。
これまで、まったく家事をしていなくて、在宅ワークになってから毎日家事をしているならともかく、そうでないなら通勤時間分の運動量が減っているわけです。
運動不足によって体力が下がったり血流が悪くなったりすると、集中力も下がりやすくなります。
在宅ワークに集中できる部屋づくり
自宅での仕事に集中するなら、仕事用のスペースとプライベートのスペースをしっかりと区切ってやるのが効果的です。
以下では、自宅に集中できるワークスペースを作るポイントを、具体的に紹介します。
在宅ワーク専用部屋を設ける
身もふたもない話ですが、一室をまるまる仕事部屋にしてしまうのが一番理想的なワークスペースです。
自宅に空き部屋や使っていない客間がある、自室を持っているという場合は、そのまま在宅ワーク用に整えてしまいましょう。
部屋ならドアや窓を閉めてしまえば、家族の生活音や外からの雑音もある程度カットできます。
仕事に必要なもの以外を持ち込まなければ仕事に専念しやすく、Web会議中にも邪魔が入りづらくなるでしょう。
部屋の中を職場として意識することで、仕事とプライベートの線引きも容易になります。
また、仕事部屋を職場と定義すれば、他の家族が同じ空間で同じようにテレワークを行っていても気になりにくくなる傾向です。
よく考えたら、職場だって無音じゃないもんね。
みんなが仕事中なら、意外と気にならなくなりますよ。
自宅にお庭があるなら、プレハブや物置小屋を置いて部屋にしてしまう方法もあります。
DIYができるなら、こんなのを改造しても秘密基地っぽくて楽しいかもしれませんね。
部屋の一部に仕事スペースを作る
自宅に一室丸ごと使える部屋がない場合は、部屋の一部に仕事専用のスペースを作りましょう。
ポイントは、壁に向かって机を置くこと。
壁を向いて座れば、少しばかり視線が動いても余計なものは視界に入りません。
また、壁に簡単なメモやToDoリストを貼りつけておくこともできます。
壁際に長机を置けば、何人かで同時に利用することもできるね!
仕事スペースと勉強スペースを並べることもできますよ。
注意点としては、窓に向かって机を置かないこと。
窓に向けて机を置いてしまうと、外の景色が目に入って気が散りやすくなります。
また、パソコンで作業する際は逆光になるので、目が疲れやすい点もデメリットです。
あまりスペースを取れない場合は、折りたたみ式デスクを使うという手も。
仕切りを利用する
部屋の一角に仕事用のスペースを作る場合、仕切りを利用して疑似的な小部屋みたいにする方法もありますよ。
視覚的には見えなくても、「仕切られている」という感覚や記憶があると、気分が切り替えやすくなります。
仕切りと言うと、パーテーションやロールスクリーンなどが思い浮かびますが、本棚や食器棚などで壁っぽくする方法もおすすめ。
あと、暗いところが平気な場合は、テントなどを広げる方法も。
狭くない?
その方が落ち着く人もいるんです。
そんなに騒音がひどくない場合は、カーテンで仕切るのも出入りが楽でおすすめです。
家庭用のワークブースを購入する
家庭用の個室型ワークブースも、気分の切り替えには有効です。
個室型のワークブースは、机1つとその周辺をすっぽりと囲い、個室っぽくしてくれます。
お値段は1万円以下~10万円超まで幅広く、素材や機能もさまざまです。
なんかちょっと秘密基地みたいかも!
Web会議などで背景を気にしなくて済むのもいいですね。
単に場所さえ仕切れればいいならテントタイプ、音も気になるなら防音タイプを選ぶと、ちょっと快適になるかもしれません。
集中力を維持するためのコツ
仕事用のスペースを確保すると集中しやすくなるのは確かですが、ずっと仕事をしていると途中で途切れてしまうこともあります。
そんなときは、集中力を維持しやすくなるコツを試してみましょう。
時間割を作る
会社と同じ感覚で仕事をこなしたい場合は、同じスケジュールで動くのが効果的です。
まずは出社から退社まで、どんなふうに過ごしていたかを思い出し、時間割に書き出してみましょう。
時間割(仮)ができたら、現在の生活や仕事量と見比べて、無理のないスケジュールに組み直します。
このとき、残業が発生した場合の時間やルールも決めておくと、ダラダラと時間を浪費しにくくなりますよ。
ToDoリストを作成して、見えるところに貼っておくのもおすすめです。
通勤してた分の時間とかどうしよう?
……運動すれば?
運動やストレッチを取り入れる
仕事の合間合間に、軽い運動やストレッチを取り入れるのもおすすめです。
長時間同じ姿勢で座りっぱなしだと、むくんできた足や首や肩のコリ・ハリが気になり始めますよね。
また、考えがまとまりにくくなったり、堂々巡りになったり。
そんなときは、短時間の休憩を取って軽くリフレッシュすると、集中力を取り戻せる傾向です。
眠気を和らげる効果も期待できるので、「何となくぼんやりしてきたな」と思ったら、軽く身体を動かしましょう。
ちょっと眠いくらいなら、その場で足踏みをするだけでも結構しゃっきりします。
むくみが気になる場合は、YouTubeの対策動画などを参考にしてみてはいかがでしょうか。
なんか最近太った……。
外に出なければ、運動量減りますもんね。
ポモドーロ・テクニックを試してみる
ポモドーロ・テクニックは、25分(集中的に作業する時間)と5分(短時間の休憩)を交互に繰り返すことで、集中力を維持しやすくなる方法です。
ポモドーロとは、イタリア語で「トマト」の意味。
このテクニックを考案したフランチェスコ・シリロ(イタリア人)が、トマト型のキッチンタイマーを使用していたことが由来だそうです。
25分は短くない?
仕事の内容や、もともとの集中力によります。
基本は25分+5分でワンセットですが、仕事によっては相性が悪い(と思われる)こともあります。
データの入力などの作業系は、結構向いている印象です。
ただ、ライティングなど文章を考えるタイプの仕事だと、25分で切られると思考が吹っ飛んで戻ってこないことも。
集中力が続く時間は人によっても異なるので、ポモドーロ・テクニックの基本を取り入れつつ柔軟に時間設定を変更しましょう。
ちなみに、私はChromeの拡張機能「マリナラ:Pomodoro® アシスタント」を愛用しています。
オプションから1セットの時間やタイマー音、通知の表示方法も選択できるのでわりとおすすめ。
机周りの環境も整える
仕事に集中するためには、仕事とプライベートを切り替えるだけでなく机周りの快適さも大切です。
余計なものが視界に入らないように排除するのはもちろん、身体に負担がかからないようにしたり、最低限の動作で行動できるようにしたり。
特に、長時間座ったまま作業する場合は、正しい姿勢を保つことが重要です。
具体的には、体型に合った高さの机や椅子を利用し、モニター画面は見やすい位置に配置、キーボードやマウスは操作しやすいものを選ぶなどの工夫が必要となります。
おわりに
在宅ワークで仕事に集中するためには、部屋の環境を整備することがポイントです。
専用の部屋やスペースを確保して、仕事とプライベートの時間を分けられるようにしましょう。
さらに、時間割を作ったり短時間のリフレッシュを取り入れるなど、ちょっとしたコツを押さえるだけで、格段に集中力を維持しやすくなります。
自宅での仕事が長く続くようなら、机周りもしっかりと整えて身体の負担を少なくすることも大切です。
自分に最適な環境を作って、効率よく充実した仕事時間を過ごしてくださいね。
それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。